日本語って本当にすごいんですよ。
近代文学の歴史がこんなにすばらしい国ってあんまりないんですね。
明治維新の時の日本の識字率は世界2位だったとも言われ、日本人と日本語のつながりの深さを物語っています。
また、植民地にもされなかったので、日本語は外国語に駆逐されるような状況にほとんどならなかった貴重な言語といえるわけです。
話では、中国との絶妙な距離がいまの日本語を生み出せたとも言われています。中国に近すぎたら中国語になってしまいますし、遠すぎたら漢字文化が得られず、もう少し表現の幅が狭い言語になっていたんじゃないかと思います。海で遮られているこの丁度いい距離が、日本語を育てるのに最適だったとか。
英語で言葉を書いてると分かるんですが、やっぱり表現の仕方がすごい少ないんですよ。
言い回しを変えるしかない。
例えば、
「俺はさっきおばあさんのお使いに馳せ参じてきたんだっていうね。」
という、まぁ適当な言い回しは、英語では結局
「僕は先ほどおばあさんのお使いに行ってきました。」
という意味でしか文字で書けないんですよ。わかりますかわかりませんか。
水村美苗さんによれば、
「英語はしゃべる言葉と書く言葉は同じなんです。でも日本語は違う。ちょっとした言い回しでおもしろくできます。そういう意味で、書かれた日本語には付加価値が付く。英語は理詰めでないとおもしろくない。だから、ものを書ける人と普通の人との差が大きい。対して日本語は、話言葉とは違う間やリズム感があるので、どうということのない人の日記でもおもしろく読めてしまう。」
これはなるほど、と思いますよね。敬語とかそういうのうざったいけど、僕のようなブロガー(え?お前ブロガーだったの?)には、こうした言い回しのおかげでいろいろと救われてる面があるんですよきっと。
普段しゃべりじゃつかわない言葉を使うだけで若干無理やりおもしろくできますもんね!
つまりつまらないのをごまかすことができる!!こういう風にね!!(ごまかせてないよ
そう実感したからこの日記を書いたんです。日記って言うか記事なんだけど記事っていうにはおこがましいぜ・・・!