“長文だが、こないだ体験した話
帰省のために福岡から大阪への夜行バスに乗った
俺はいつも、夜行バスに乗る前にビールを飲み干しておいて、乗ったらすぐに眠るようにしている
だからその時もバスに乗って、アイマスクをしてスリッパに履きかえたらすぐに眠ってしまった
いつもならそこから兵庫くらいまで爆睡しているのだが、なぜだかその時はふと目が覚めた
バスはどうやら止まっているらしく、どこかのSAで休憩中のようだった
俺はトイレでも済まそうと思ってアイマスクを外してギョッとした、
暗い明かりで照らされた車内に誰もいなかったからだ
SAに止まったからといって、乗客の全員が社外に出るなんて普通あり得ない
寝てるおっさんや運転手の人がいるのが普通のはず
変だな~と思って外に出ると、バスが止まっているところから施設までの距離が妙に遠い
うまく例えられないけど、駐車場が校庭の端から端の二倍くらいはあったと思う
俺は面倒だったが停車時間が長いのを恃みにバスの位置を確認しながらトイレに向かった
遠くに見える施設の光が、今考えると気持ち悪かった
やっとの事でトイレについて用を済まして、買い物でもしようかと思ったんだけど、コンビニはしまっていて、薄暗い売店には、俯いたレジの爺さんと濡れ花とかいうお菓子くらいしか売ってない
人が少なくてラジオも流れてない施設が気味が悪くて、バスに戻ろうと駐車場にでると、
空いた駐車場に続々と車が入ってきている所だった
こんな深夜にいきなりなんで?と思いながらのんびりバスに戻っている最中に気がついた
入ってくる車の殆どが、霊柩車だ
全てがそうじゃない、トラックとかワンボックスもあった、でも霊柩車が多い
高速にそんなの走ってるはずがない
俺は怖くなってバスに急いだが、車が入ってきて風景が変わったせいでバスの位置が分からない
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/06(日) 01:25:39.76 ID:1eU1NRSm0
長すぎた、途中できるつもりだったんだが送信ボタン押しちゃった、ごめん
その後、しばらくバスさがしてたんだけど見つからなくて、バス会社に電話しても繋がらんくて、
怖えーって思いながらも何とかバス見つけて出発して普通に大阪着いたと言う話
あれ、何か怖くないな ”
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/06(日) 01:52:49.28 id:qqzukTXq0
これ聞かれたら毎回話してるんだけどさ
小学生の頃、夜寝るときはいつも俺、弟、母ちゃんの3人で寝てた
母ちゃんは弟がまだ幼いから寝かしつけるためにいるんだけど
俺たちが寝た後は別の部屋で寝てたっぽい
その子供部屋に使われてないかなり大きなラジカセ?が置いてあった
カセットを入れる口が2つり音声機みたいにスイッチが
いっぱいついてる一昔前ではかなり高級なラジカセ?だったらしい
もちろんラジオも聞けるのだが俺が生まれてから
一度もそのラジカセが使われてるのは見たことがなかった
コンセントも巻かれててホコリもかぶってて、俺も別に興味がなかったので置物と化していた
そんなある日の夜
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/06(日) 02:09:43.03 id:qqzukTXq0
夜中に何か眩しくて目を覚ますと顔に青白い光が当たってきた
何だろうと思って目をやると
母ちゃんラジオの前で正座していた
横顔しか見えなかったが母ちゃんは無表情でじっと
ラジオを見ていてラジオも、初めて動いてるのを見たが
青白い光を発し、各メーターも左右に揺れていて、
ボソボソと何か話している、おそらくラジオだろうが声が聞こえた
その光景が子ども心にもわかるくらい異常な光景だったので
心臓がとまりそうになったのだが、ラジオが動いてることに気づいて
コンセントを見てみると、なんと普段と同じぐるぐる巻きにされてゴムでまとめられ、
ラジオの上に置かれたままだった
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/06(日) 02:19:20.12 id:qqzukTXq0
どう考えても異常な状況で母ちゃんも顔を青白く照らされたままじっと動かない
怖くなってこのまま寝たフリをしようと思いゆっくりと寝返りをうって、さらに驚いた
横で寝てた弟がこちらをじっと見てたのだ
いつから目を覚ましてたのか判らないが、急に目が合ったのでまたも心臓がとまりそうになった
すぐに弟も異常だということに気づいたのは弟がこちらを
じっと見つめたまま瞬きもせず、無表情であったこと
そして何より、俺と弟の間にあったお母ちゃんの布団のほうに弟が移動していたことであった
233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/06(日) 02:30:03.10 id:qqzukTXq0
俺はあまりにも怖くなって布団を頭からかぶり目を瞑った
汗も大量にでてきて震えながらはやく寝て意識をなくしたいと思ったが、
母ちゃんと弟が布団をあけたらどうしようとか
そういう怖い考えが次々と頭に浮かんできた…
子どもだったこともあるのだろう、そうこうしているうちに
いつのまにか俺は寝てしまったらしく朝目を覚ますと部屋はいつもの光景だった
弟はいつもの弟の布団で寝ていて母ちゃんはすでに起きていて飯の支度をしていた
風邪をひくといつも怖い夢を見る、今回もそれだろう
きっと夢だったんだと自分に言い聞かせていつものように起床して学校にいく準備をした
弟も起きてきて3人で朝の食事をしている最中、まだやはり昨夜の出来事が気になって、
「昨日夜あのラジカセ動いてたねw」
と冗談っぽくいってみた
当然何を言っている、そんな訳ないでしょと返されるのを期待していたのだが
237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/11/06(日) 02:38:07.92 id:qqzukTXq0
「うん聞いてたからね」
母ちゃんが自然にそう答えた、しかも
「ねえ?」
と母ちゃんが弟にきくと弟も「うん」と頷いた
俺はあまりにもショックで昨夜のことをもう一度思い出したりして
頭がオーバーヒートしそうになって
「…そうなんだw」
と答えるので精一杯だった
そのあと俺はさっさと飯を食って逃げるようにして学校に行った
今思い出しても異常な体験だったがその後は何も変哲のない
日常だったので俺も気にしなくなった
でも俺が今までで体験した唯一の怖い話