●この世をひっくり返せ
●アンチ支配社会
●プロレタリア
●1年中夏休み
わさらーはこの世をひっくり返そうと思っていた。
代わり映えの無い世の中。
支配され、統制された世の中。
労働者には自由はなく、娯楽といえばTwitterと呼ばれるコミュニケーションツールくらいしかなかった。
過酷な労働環境の中、人間として壊れてしまわないよう、
国がTwitterをすることだけは許可していた。
大人になると、大勢の国民は支配者により仕事を強制させられる。
その中でわさらーはわさびを育て、全世界に供給する仕事を課せられていた。
その仕事に楽しみなど無い。
延々とわさびの種を植え、育て、収穫し、梱包して発送する仕事。
しかし、仕事が終わればTwitterで仲間とおしゃべりができる。
それだけがわさらー、ひいては全世界の大人達の楽しみであった。
労働者はほぼ支配階級の奴隷である。
どうあがいてもこの世の中を変えるなんてことはできないと教えられ、生きてきた。
わさらーは思っていた。
(・・・本当にそうだろうか?)
基本的にTwitterは大人同士で会話をする。
そこで仕事の辛さを共有し、愚痴り合い、ストレスを発散させるわけだ。
国がTwitterを許している理由はここにある。
支配階級への反発リスクを極限まで減らしているのだ。
仕事の話しかしないため、大人が子供と関わることは滅多に無かった。
わさらーはTwitterの
わさらーは秘策があった。