長文失礼します
「魔王」歌詞
誰が夜に
風も吹いとんのに
馬走らせとんねん
そら、おとんとガキやで
おとんはガキを、がッと抱いてやな、あっためとるわ
なあ、お前なあ
何が怖あて顔隠しとんねんな
何て、おとん、おとんには魔王が視えへんのんか？
なんや冠被って、尻尾まであるやんか
そんなもん、ただの霧やろが
おまえ、なんやめっちゃ可愛いなあ、こっち来おへんか？
一緒に行こうや
一緒に楽しく遊ぼうや
ええでえ、めっちゃ綺麗な花も咲いてるしな、おかんに云うてめっちゃかっこええ、ぴっかぴかの金色の服かてあげるで
おとんて、
なあおとんて！
魔王がめっちゃ怖い約束云うてくんねんて、聴こえへんの？
大丈夫やから
落ち着けって
そんなん、風で葉っぱがざあざあ云うてるだけやって
ほんまにお前は可愛い顔しとんなあ…
ほら、一緒に行こうや
娘らかて相手するっちゅうねん
ええでえ、
踊りもそらうまいしなあ、歌かて歌うで
おとん！せやからおとんて！
ほんまにあれが視えへんの？
魔王の娘まで来てもうたやんか！
おまえも解らんやっちゃなあ、
せやからあんなもん、ただの古臭い、ぼけた色の柳の木ィやって
お前に惚れてもうたんやって
嫌やッちゅうんかい
せやったら
無理矢理でも連れてったるわ
おとん！頼むからおとんて！
どないしたらええねんな、
魔王が僕、連れていこうとしてんねん、
ひっつかみよったで
苦しいねんて
おとんはいきなり怖なって、
馬、がああ走らせたんよ
ひいひい云うてる息子を抱えてな
なんとか辿りつきはしてんけど
腕の中のガキ、死んでもうとったわ
