わさらー家総本山(X→@wasarabit)

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わさらー団小説 作・あいす

箱庭で幸せな夢を 本編

登場キャラクター説明

《あお子》

ワサラー団・電書会のマスコットキャラクター、山葵(やま あおい)ちゃんです。

わさらーがもともとずっとアイコンにしていた諏訪子をオマージュして作成してもらったオリキャラです!
ワサラーキャラクターズのひとり。

プロフィール
年齢 17歳
学年齢 高校2年生
身長 159cm
体重 46kg
B-W-H 87-59-87
誕生日 2月18日
血液型 O型
利き手 右
出身地 長野県
趣味 読書とTwitter音ゲー
*公式より転載

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《わさこ》

ワサラー団・電書会のマスコットキャラクター、渡会彩夜(わたらい さや)・通称わさ子ちゃんです。

わさらーと犬吠埼さん企画、SUN介さんデザインのオリキャラです!
やまあおいといるときは、山葵のことを「あお子」と呼びます。
ワサラーキャラクターズのひとり。

プロフィール
年齢 17歳
学年齢 高校2年生
身長 159cm
体重 ⁇kg
B-W-H 87-54-84
誕生日 12月20日
血液型 O型
利き手 右
出身地 東京都
趣味 わさび魔法、読書

日本有数の大財閥の令嬢(この話のみの設定)

*今作では、わさび魔法は登場しません。またの機会に。
*ほぼ公式より転載

登場人物は以上です、長々とすみません。
次のページから本編です。

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〜side W〜

高校に入ってできた親友、あおこ。
初対面だったのに私をいじめから救ってくれて、
「ずっと一緒、私達親友だよ!」
とまで言ってくれた人。
とても嬉しかったの。
でもね、最近あおこがおかしいの。
好きな人ができたんだって。
あおこは恋わずらい、って言ってた。
恋わずらい、ってなによ。
それって、私と過ごすよりも大切なこと?
違うよね?私以外好きにならないでよ。

私以外を見ないで、私を軽く扱わないでよ。
私にはあお子、あなたしかいないのに。

その場に居られなくて、私は何故か驚いた顔のあお子放って立ち去った。

それから2日間、私は学校を休んだ。
大好きなあお子に私だけを見てもらうために。

まっててね、あお子。

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〜side A〜

私には「わさこ」って親友がいる。
高校に入って、たまたまいじめられてたのを助けて、あまりに寂しそうだったから
「ずっと一緒、私達親友だよ!」
と言った。その日から毎日を彼女と一緒にすごした。
彼女も嬉しそうだったから、これで良かったんだと思ってたんだ。

…さっきまでは。

私に好きな人ができて、わさこに真っ先に話した。毎日彼の顔を見るのが幸せで、毎日が楽しいって。恋煩いは辛いけどいつか付き合って貰えたらって。ひとしきり話した後、わさこの顔を見た私は、わさこの冷たい目に驚いた。応援してくれると思ってたのに、彼女はなにも言わずに立ち去ってしまった。

それから2日間、わさこは学校を休んだ。

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〜 side W 〜

休んだ2日間で、私は家の力を駆使してあるものを作らせた。

私とあお子のために。

ねぇあお子、あなたはこれから、私とずっと一緒に居るのよ。あなたが言ってくれた通りにね。

休み明け、私は放課後にあお子を家に呼んだ。
休んだ私を心配してくれてか、あお子はあっさり来てくれた。

ホント優しいわね、大好きよ、あお子。

クッキーに混ぜた睡眠薬であっさり眠ったあお子のふわふわな髪を撫でながら、私はそう呟いた。

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〜 side A 〜

2日間、わさ子の家を訪ねても会わせて貰えず心配だった。だから、2日ぶりに学校へ来たわさ子の

「来てくれていたの?気付かなかったわ!
ごめんなさい、お詫びに今日、うちでお茶でもいかが?
休んでいた2日間のお話をしましょうよ」

って言葉に、あっさり頷いてしまった。
いつも通りに見えたから、余計に。

彼女の家へ着いて、わさこが着替えてくるって言うから、私はいつもの応接間でメイドの出してくれたクッキーを食べた。ここのクッキーは美味しいから、大好きなのだ。

ここまではいつも通りだった。

どうして?
やけに遠く聞こえたお皿が落ちる音。
夢現で感じた床に倒れる衝撃。
意識が完全に飛ぶ直前に遠くから聞こえてきた、わさ子の声。

そっか。わさ子は私のことまだ好きで居てくれたんだね。だったらさ、どうして?

どうして、クッキーに睡眠薬なんか混ぜたの?

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〜 side A 〜

しばらくして目を覚ました私は、住み慣れた我が家の布団の中にいた。
タチの悪い夢だったのだろうか。
なんとなく時計を見ると、最後に記憶していた日付の3日前で、すぐに家を出ないと遅刻する時間だった。

慌てて着替えて家を出た私は、学校でわさ子に会った。

いつも通りの、わさ子。一瞬ビクついてしまったけど、気付かなかったらしい。
いつもみたいに元気に挨拶してきた。

一日ビクついてしまっていたけど、結局なにも起きることは無かった。

無事に一日を終え、安堵を抱えて布団に入る。
ズレた数日は私の中で夢だと思うことにした。わさ子はいつも通りだったし、何もおきなかったから。わさこに対する警戒心も無くなっていた。
明日はわさ子と何しようかな。
そんなことを考えながら私は眠りに落ちていったーーーーー

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〜 side W 〜

大きな機械の中で管に繋がれて眠るあお子の頬を、するりと撫でた。あの日、うちに呼んで眠らせた彼女を休んでいた2日間で作った機械に入れて、それ以来夢を見せ続けている。

代わり映えのしない同じ日を、繰り返している。私はあお子が学校にいる夢を見ている時にその夢に入り、会話する。あお子も私も幸せ。

あぁ、本当に幸せだわ。
これであお子も、ずっと私といられるから幸せなはずよ。あの好きな相手の記憶は消したしね。

一緒に幸せな夢を見ましょう
この、

私が作った二人だけの箱庭で。

終わり